英語の音声変化(コネクテッドスピーチ)

英語のリンキング・音声変化のルール一覧

自然な英語では、単語を1語ずつ区切って発音することはありません。単語同士がつながり(連結)、音が変わったり(同化)消えたり(脱落)し、短い機能語は弱く短くなります。ここではAccentyアプリで学べる8カテゴリー・全31個のルールを、音声付きの例文と陥りやすい注意点とともに紹介します。

Download on the App StoreGet it on Google Play
全ルールを音声付きで
アクセント

‿ 音がつながる(連結)p 音が変わる(同化)t 音が消える(脱落)ə 弱い母音(弱形)

音のつながり

単語と単語の間で息を止めず、滑らかにひと続きで発音される現象です。

子音と母音のつながり

子音で終わる単語の次に母音で始まる単語が来ると、末尾の子音が次の母音につながります。

pick it uppick‿it‿up
動画レッスン・例文4個・音が変化する理由

例

  • pick‿it‿up/pɪ.kɪ.tʌp/一語ずつpick it up実際の発音pick‿it‿upCan you pick it up for me?
  • an‿apple/ə.næ.pəl/一語ずつan apple実際の発音an‿appleShe ate an apple.
  • turn‿it‿off/tɜː.nɪ.tɒf/一語ずつturn it off実際の発音turn‿it‿offTurn it off before you leave.
  • not‿at‿all/nɒ.tə.tɔːl/一語ずつnot at all実際の発音not‿at‿all

なぜこうなるのか

英語では単語ごとに声を出し直しません。子音がすぐ隣の母音とまとまるため、音節の区切りが移ります。"pick it up"が"pi-ki-tup"のように聞こえるのはこのためです。

よくある間違い

単語の間に毎回短い間を入れていませんか。丁寧に話しているつもりでも、相手には途切れ途切れに聞こえ、聞き返されやすくなります。単語を並べて読んでいる感じがしたら、まずこのつながりを練習しましょう。

つなぐ /r/

イギリス英語

イギリス英語では、つづりにあっても語末の"r"は通常発音しません。ただし、次の単語が母音で始まると発音されます。

far awayfar‿away
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • far‿away/fɑː.rə.weɪ/一語ずつfar away実際の発音far‿awayIt is not far away.
  • four‿eggs/fɔː.regz/一語ずつfour eggs実際の発音four‿eggs
  • here‿and there/hɪə.rən.ðeə/一語ずつhere and there実際の発音here‿and there

なぜこうなるのか

イギリス英語では、"far"を単独で言うと母音で終わります。それでもつづりにも話し手の意識にも"r"は残っています。後ろに母音が来るとつながる先ができ、"far away"は"fa-raway"になります。

よくある間違い

「イギリス英語ではrを発音しない」と覚えて、すべて省いてしまわないようにしましょう。"Four eggs"でつなぎの"r"がないと、二つがばらばらに聞こえます。「母音が続くときは発音する」がポイントです。

つなぐ /w/

"oo"や"oh"の音で終わる単語の次に母音が来ると、間に軽い /w/ が生まれます。

go ongo‿on
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • go‿on/ɡəʊ.wɒn/一語ずつgo on実際の発音go‿onGo on, tell me.
  • do‿it/duː.wɪt/一語ずつdo it実際の発音do‿it
  • how‿old/haʊ.wəʊld/一語ずつhow old実際の発音how‿old

なぜこうなるのか

"go"や"do"を言い終えたとき、唇はすでに丸まっています。そこから次の母音に向けて開く途中で /w/ を通ります。意識して足すのではなく、口の動きから自然に生まれる音です。

よくある間違い

つづりにあるかのように"w"を強く発音しないようにしましょう。ほんのかすかな音で十分です。"go on"が"go won"という二つのはっきりした単語に聞こえるなら、強すぎます。

つなぐ /j/

"ee"や"eye"の音で終わる単語の次に母音が来ると、間に軽い /j/("y"の音)が生まれます。

he ishe‿is
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • he‿is/hiː.jɪz/一語ずつhe is実際の発音he‿isHe is already here.
  • my‿own/maɪ.jəʊn/一語ずつmy own実際の発音my‿own
  • the‿end/ði.jend/一語ずつthe end実際の発音the‿end

なぜこうなるのか

つなぎの /w/ と同じ仕組みです。"he"や"my"の終わりでは舌が口の前方で高い位置にあり、次の母音へ滑らかに動く途中で /j/ を通ります。

よくある間違い

/w/ と同じく、強く言いすぎないのがコツです。"He is"は滑らかな"hee-yiz"のようにつなげます。"he YES"のように、間の音を目立たせる必要はありません。

音の挿入

母音と母音が連続するとき、つなぎ目として書かれていない音が自然に入り込む現象です。

挿入される /r/

イギリス英語

イギリス英語では、つづりに"r"がなくても、母音と母音の間に /r/ が入ることがあります。

law and orderlaw‿rand order
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • law‿rand order/lɔː.rən.ɔː.də/一語ずつlaw and order実際の発音law‿rand order
  • idea‿rof/aɪ.dɪə.rəv/一語ずつthe idea of it実際の発音idea‿rof
  • media‿revent/miː.dɪə.rɪ.vent/一語ずつmedia event実際の発音media‿revent

なぜこうなるのか

母音を /r/ でつなぐ習慣が、つづりに"r"のない場所にも広がったものです。"Law and order"の"law"の後ろに"r"はありませんが、音の隙間を埋めるように入ります。

よくある間違い

無理にまねする必要はありません。イギリス英語を聞いて戸惑わないよう、知っておけば十分です。違う場所に意識して入れると不自然ですし、くだけすぎた発音と感じるイギリス人もいます。聞いてわかることを目指しましょう。

音の同化

次に続く音を発音しやすくするために、前の音が別の音に変化する現象です。

/p/・/b/ の前の /t/

語末の /t/ は、次の単語が /p/ や /b/ で始まると /p/ に変わります。

that personthap person
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • thap person/ðæp ˈpɜː.sən/一語ずつthat person実際の発音thap person
  • whip paper/waɪp ˈpeɪ.pə/一語ずつwhite paper実際の発音whip paper
  • hop bath/hɒp bɑːθ/一語ずつhot bath実際の発音hop bath

なぜこうなるのか

/p/ を出すには唇を閉じる必要があります。/t/ のために舌を上の歯茎に当ててから唇を閉じる代わりに、先に唇を閉じて動きを一つ省くため、/t/ が /p/ に変わります。

よくある間違い

ここで /t/ をはっきり発音しても間違いではありませんが、ゆっくり丁寧に話している印象になります。自然な会話の速さでは、この変化が起こります。

/k/・/g/ の前の /t/

語末の /t/ は、次の単語が /k/ や /g/ で始まると /k/ に変わります。

that cupthak cup
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • thak cup/ðæk kʌp/一語ずつthat cup実際の発音thak cup
  • shork cut/ʃɔːk kʌt/一語ずつshort cut実際の発音shork cut
  • thak girl/ðæk ɡɜːl/一語ずつthat girl実際の発音thak girl

なぜこうなるのか

これも口の動きを省く仕組みです。/k/ に備えて舌の奥がすでに上がっているので、/t/ も後ろに移動します。"that cup"が"thack cup"のようになります。

よくある間違い

"thack"と聞こえても、聞き間違いや話し手の言い間違いとは限りません。自然な速さで話すときに起こる、普通の音の変化です。

/p/・/b/・/m/ の前の /n/

語末の /n/ は、唇を使う子音の前で /m/ に変わります。

ten poundstem pounds
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • tem pounds/tem paʊndz/一語ずつten pounds実際の発音tem pounds
  • im bed/ɪm bed/一語ずつin bed実際の発音im bed
  • owm boat/əʊm bəʊt/一語ずつown boat実際の発音owm boat

なぜこうなるのか

/p/、/b/、/m/ には唇を閉じる動きが必要です。少し早めに閉じると、/n/ が /m/ に変わります。どちらも鼻に息を通す音ですが、/m/ は舌の代わりに唇で口を閉じて作ります。

よくある間違い

地域特有のなまりだと思わないようにしましょう。"Tem pounds"は方言ではなく、単語をつなげて話すときの一般的な発音です。

/k/・/g/ の前の /n/

語末の /n/ は、/k/ や /g/ の前で /ŋ/ に変わります。

ten carsteŋ cars
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • teŋ cars/teŋ kɑːz/一語ずつten cars実際の発音teŋ cars
  • iŋ Greece/ɪŋ ɡriːs/一語ずつin Greece実際の発音iŋ Greece
  • greeŋ colour/ɡriːŋ ˈkʌ.lə/一語ずつgreen colour実際の発音greeŋ colour

なぜこうなるのか

これも口の動きをうまく省く変化です。/k/ に備えて舌の奥が動くので、/n/ も同じ奥の位置で作られ、"ng"の音になります。

よくある間違い

/n/ と /k/ をそれぞれはっきり言おうとしすぎないようにしましょう。"Ten cars"を丁寧に区切ると、自然な会話にはない切れ目ができてしまいます。

/g/ の前の /d/

語末の /d/ は、/g/ や /k/ の前で /g/ に変わります。

good girlgoog girl
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • goog girl/ɡʊɡ ɡɜːl/一語ずつgood girl実際の発音goog girl
  • bag guy/bæɡ ɡaɪ/一語ずつbad guy実際の発音bag guy
  • closeg gate/kləʊzɡ ɡeɪt/一語ずつclosed gate実際の発音closeg gate

なぜこうなるのか

/t/ が /k/ に変わるのと同じ仕組みの、有声音での変化です。次の /g/ に備えて、舌が早めに後ろへ動きます。

よくある間違い

"good girl"で息をせき止める動きを二回に分けないようにしましょう。自然な速さでは、一回閉じた状態を少し長く保ちます。

/t/ + "you" → /tʃ/

/t/ が"you"や"year"の"y"の音と出会うと、二つが合わさって"ch"になります。

meet youmeetʃyou
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • meetʃyou/miː.tʃuː/一語ずつmeet you実際の発音meetʃyouNice to meet you.
  • don'tʃyou/dəʊn.tʃuː/一語ずつdon't you実際の発音don'tʃyou
  • lastʃyear/lɑːs.tʃɪə/一語ずつlast year実際の発音lastʃyear

なぜこうなるのか

一方の音が置き換わるのではなく、/t/ と /j/ が合わさって中間の音になります。"meet you"と"meacher"がほとんど同じに聞こえるのは、このためです。

よくある間違い

スラングだと思わなくて大丈夫です。"Nice to meet you"で /t/ と"you"を一つずつはっきり言っても文法的には正しいですが、語学レッスンのように聞こえます。"ch"になる発音は、改まった場でも使われます。

/d/ + "you" → /dʒ/

/d/ が"y"の音と出会うと、二つが合わさって"judge"の"j"の音になります。

would youwouldʒyou
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • wouldʒyou/wʊ.dʒuː/一語ずつwould you実際の発音wouldʒyouWould you like some tea?
  • didʒyou/dɪ.dʒuː/一語ずつdid you実際の発音didʒyou
  • couldʒyou/kʊ.dʒuː/一語ずつcould you実際の発音couldʒyou

なぜこうなるのか

/t/ + "you"と同じ仕組みの、有声音での変化です。

よくある間違い

"would you"が"wouldja"に聞こえると、くだけた言い方だと思いがちです。でも、面接を含め、さまざまな場面で普通に使われる発音です。

/s/・/z/ + "you" → /ʃ/・/ʒ/

/s/ や /z/ が"y"の音と出会うと、"sh"や"measure"の真ん中の音になります。

miss youmisʃyou
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • misʃyou/mɪ.ʃuː/一語ずつmiss you実際の発音misʃyouI miss you already.
  • thiʃyear/ðɪ.ʃɪə/一語ずつthis year実際の発音thiʃyear
  • aʒusual/ə.ˈʒuː.ʒu.əl/一語ずつas usual実際の発音aʒusual

なぜこうなるのか

同じ融合が、息をこすって出す摩擦音でも起こります。/s/ と /j/ の舌の位置が中間に寄ることで、"sh"の音になります。

よくある間違い

/t/ や /d/ の場合ほど必ず起こるわけではありません。"miss you"も"mishu"も聞かれます。まずは聞き取れるようになり、自然に出るようなら使ってみましょう。

音の脱落

発音しやすくするために、特定の音や音節そのものが省略されて消える現象です。

/t/ の脱落

子音に挟まれた /t/ は、多くの場合、発音されなくなります。

next daynext day
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • next day/neks deɪ/一語ずつnext day実際の発音next day
  • last night/lɑːs naɪt/一語ずつlast night実際の発音last nightI saw them last night.
  • must be/məs biː/一語ずつmust be実際の発音must be

なぜこうなるのか

子音が続くと発音しにくく、間の音は省かれやすくなります。"Next day"では、言葉を聞き取る手がかりになる /k/、/s/、/d/ を残し、/t/ を省きます。

よくある間違い

発音の間違いだと思わないようにしましょう。"last night"の /t/ を探しているうちに、文全体を聞き逃しがちです。/t/ が聞こえない形にも耳を慣らしましょう。

/d/ の脱落

子音に挟まれた /d/ も、/t/ と同じように発音されなくなります。

old manold man
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • old man/əʊl mæn/一語ずつold man実際の発音old man
  • sandwich/ˈsæn.wɪdʒ/一語ずつsandwich実際の発音sandwich
  • find them/faɪn ðəm/一語ずつfind them実際の発音find them

なぜこうなるのか

/t/ の脱落と同じ仕組みが、その有声音である /d/ にも起こります。

よくある間違い

次の単語が母音で始まるときまで /d/ を省かないようにしましょう。"Old man"では省かれますが、"old apple"では次の母音につながるため残ります。

/h/ の脱落

"he"、"him"、"her"、"his"、"have"の /h/ は、強勢がなく、文頭でもないときに省かれます。

tell himtell him
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • tell him/tel ɪm/一語ずつtell him実際の発音tell himTell him I called.
  • ask her/ɑːsk ə/一語ずつask her実際の発音ask her
  • give him/ɡɪv ɪm/一語ずつgive him a hand実際の発音give him

なぜこうなるのか

これらは文法的な役割を担う機能語です。伝えたい内容の中心ではないため、できるだけ軽く発音され、まず /h/ が省かれます。

よくある間違い

文の最初の単語にまで適用しないようにしましょう。"Him I called"の先頭の /h/ は省けませんが、"tell im I called"では省けます。強調されるときや節の先頭では /h/ が残ります。

音節の脱落

強勢のない音節が丸ごと落ちる単語もあります。"camera"は、つづり上は3音節でも、会話では2音節になります。

cameracamera
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • camera/ˈkæm.rə/一語ずつcamera実際の発音camera
  • chocolate/ˈtʃɒk.lət/一語ずつchocolate実際の発音chocolate
  • comfortable/ˈkʌmf.tə.bəl/一語ずつcomfortable実際の発音comfortable

なぜこうなるのか

真ん中のシュワがとても弱く、会話の速さでは発音する余地がなくなり、音節ごと省かれます。

よくある間違い

つづりにある音節をすべて読む必要はありません。"Cho-co-late"を3音節に分けて一つずつ発音すると、英語を習い始めた人のような、ぎこちない響きになりやすいです。

同じ子音の重なり

単語の境目で同じ子音が2つ重なったとき、2回発音せず少し長めに1回だけ発音する現象です。

破裂音の重なり

前の単語の末尾と次の単語の先頭が同じ破裂音なら、一回だけ作り、少し長く保ちます。

big gamebigame
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • bigame/bɪɡːeɪm/一語ずつbig game実際の発音bigame
  • badog/bædːɒɡ/一語ずつbad dog実際の発音badog
  • stopushing/stɒpːʊ.ʃɪŋ/一語ずつstop pushing実際の発音stopushing

なぜこうなるのか

/g/ を二回言うには、息をせき止めて解放する動きが二回必要です。会話では一回せき止め、その状態を保ってから解放します。その長さが、二つの単語があるという手がかりになります。

よくある間違い

両方の音を破裂させないようにしましょう。"Big game"で /g/ を二回はっきり出すと、余分な拍が入り、機械的な響きになります。

摩擦音の重なり

摩擦音も同じです。"bus stop"の /s/ は、二回に分けず、一回長く出します。

bus stopbustop
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • bustop/bʌsːtɒp/一語ずつbus stop実際の発音bustop
  • nicsuit/naɪsːuːt/一語ずつnice suit実際の発音nicsuit
  • halfull/hɑːfːʊl/一語ずつhalf full実際の発音halfull

なぜこうなるのか

摩擦音はそのまま伸ばせるので、二つの音が一つの長い音にまとまります。

よくある間違い

二つを分けようとして、"bus-uh-stop"のように間に母音を入れないようにしましょう。音をつなげるよりも、余計な母音のほうがずっと耳につきます。

弱形

冠詞や前置詞などの短い機能語が、文中で強調されないときに弱く短く発音される形です。

"and"

"And"は強勢がないと、"ən"、または"n"だけに短縮されます。

fish and chipsfish ən chips
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • fish ən chips/fɪʃ ən tʃɪps/一語ずつfish and chips実際の発音fish ən chips
  • bread ən butter/bred ən ˈbʌ.tə/一語ずつbread and butter実際の発音bread ən butter
  • you ən me/juː ən miː/一語ずつyou and me実際の発音you ən me

なぜこうなるのか

英語では、意味の中心となる語に拍を置き、その間を短く言います。"And"にはほとんど拍が来ないため、母音がシュワになり、さらにその母音も落ちることがあります。

よくある間違い

毎回"ænd"とはっきり言うと、本来ないはずの拍が増えてしまいます。英語らしいリズムからずれるので、聞き手にもすぐに伝わります。軽く短く言ってみましょう。

"to"

"To"は子音の前で"tə"に弱まります。

want to gowant tə go
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • want tə go/ˈwɒn.tə ɡəʊ/一語ずつwant to go実際の発音want tə goI want to go home.
  • going tə rain/ˈɡəʊ.ɪŋ tə reɪn/一語ずつgoing to rain実際の発音going tə rain
  • nice tə meet‿you/naɪs tə miː.tʃuː/一語ずつnice to meet you実際の発音nice tə meet‿you

なぜこうなるのか

これもリズムによる変化です。"want to go"では"want"と"go"に拍があり、"to"はその間で弱く短く発音されます。

よくある間違い

"wanna"や"gonna"を、避けるべきスラングだと思いがちです。実際には、弱まった形を速く言うとこう聞こえます。書くときに使う必要はありませんが、話すときはこうした発音に慣れていきましょう。

"of"

"Of"は"əv"に、さらに"ə"だけに弱まることもあります。

a cup of teaa cup əv tea
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • a cup əv tea/ə kʌp əv tiː/一語ずつa cup of tea実際の発音a cup əv tea
  • lots əv people/lɒts əv ˈpiː.pəl/一語ずつlots of people実際の発音lots əv people
  • out əv here/aʊt əv hɪə/一語ずつout of here実際の発音out əv here

なぜこうなるのか

機能語なので、それ自体には拍が置かれません。

よくある間違い

弱まった"of"と"have"は混同しやすい音です。"should of"というつづりの間違いが生まれるのは、"should've"と"should of"が同じに聞こえるためです。

"the"

"The"は子音の前では"ðə"、母音の前では"ði"です。"ðiː"と長く発音することはほとんどありません。

the bookðə book
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • ðə book/ðə bʊk/一語ずつthe book実際の発音ðə book
  • ði apple/ði ˈæ.pəl/一語ずつthe apple実際の発音ði apple
  • ði end əv ðə day/ði end əv ðə deɪ/一語ずつthe end of the day実際の発音ði end əv ðə day

なぜこうなるのか

母音の前で形が変わるのも、音をつなぐためです。母音が続くと言いにくいため、冠詞の母音が変わり、次の音へ滑らかにつながります。

よくある間違い

いつも長い"thee"で発音すると、"THE book, the only one"のように、「まさにその一冊」と強調しているように聞こえます。

"can"

"Can"は動詞の前では"kən"、強調するときや節の終わりでは"kæn"になります。

I can swimI kən swim
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • I kən swim/aɪ kən swɪm/一語ずつI can swim実際の発音I kən swim
  • we kən try/wiː kən traɪ/一語ずつwe can try実際の発音we kən try
  • he kən come/hiː kən kʌm/一語ずつhe can come実際の発音he kən come

なぜこうなるのか

弱まった形が基本です。短い返答など、その語自体が意味の中心になるときに、はっきりした母音が戻ります。

よくある間違い

速いアメリカ英語で"can"と"can't"を聞き分ける手がかりになります。肯定形は弱まり、否定形は弱まりません。母音がはっきり聞こえたら、否定の可能性を考えましょう。

"was"と"were"

強勢がないと、"Was"は"wəz"、"were"は"wə"になります。

I was lateI wəz late
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • I wəz late/aɪ wəz leɪt/一語ずつI was late実際の発音I wəz late
  • they wə here/ðeɪ wə hɪə/一語ずつthey were here実際の発音they wə here
  • yes I wɒz/jes aɪ wɒz/一語ずつyes I was実際の発音yes I wɒz

なぜこうなるのか

助動詞は文法的な役割を担うため、母音が弱まります。

よくある間違い

どちらも母音がシュワに近づくので、音だけでは聞き分けにくくなります。どちらを聞いたか迷ったら、主語を手がかりに判断しましょう。

"have"、"has"、"had"

助動詞のときは"'ve"、"'s"、"'d"に短縮されたり、"əv"に弱まったりします。"have to"は"hafta"になります。

I have finishedI've finished
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • I've finished/aɪv ˈfɪ.nɪʃt/一語ずつI have finished実際の発音I've finished
  • should əv known/ˈʃʊ.də nəʊn/一語ずつshould have known実際の発音should əv known
  • have tə go/ˈhæf.tə ɡəʊ/一語ずつhave to go実際の発音have tə go

なぜこうなるのか

同じ弱化に、もう一つ変化が加わります。"have to"では、後ろの /t/ が無声音なので、/v/ が /f/ に変わります。

よくある間違い

所有を表す"have"まで同じように弱めないようにしましょう。"I have a car"では"have"をはっきり言い、"I have finished"では弱めます。

"for"と"from"

"For"は"fə"、"from"は"frəm"になります。

for youfə you
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • fə you/fə juː/一語ずつfor you実際の発音fə you
  • frəm home/frəm həʊm/一語ずつfrom home実際の発音frəm home
  • waiting fə a bus/ˈweɪ.tɪŋ fə ə bʌs/一語ずつwaiting for a bus実際の発音waiting fə a bus

なぜこうなるのか

前置詞には強勢が置かれないため、母音がシュワに弱まります。

よくある間違い

イギリス英語で"for"が"fə"になると、/r/ は発音されません。ただし後ろに母音が来ると、つなぎの /r/ が戻ります。"for a bus"は"fə-r-a bus"になります。

破裂音

語尾の破裂音(p, t, k など)で、口の形だけ作って息を破裂させずに止める発音です。

語末で破裂させない音

語末の /p/、/t/、/k/、/b/、/d/、/g/ の後ろに子音が来ると、息はせき止めますが、破裂させません。

that bagthat bag
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • that bag/ðæt̚ bæɡ/一語ずつthat bag実際の発音that bag
  • stop talking/stɒp̚ ˈtɔː.kɪŋ/一語ずつstop talking実際の発音stop talking
  • big deal/bɪɡ̚ diːl/一語ずつbig deal実際の発音big deal

なぜこうなるのか

口の中で息をせき止め、その息を一気に出さずに次の音へ移ります。それでも直前の母音が短くなるため、聞き手には子音の存在が伝わります。

よくある間違い

語末の破裂音を毎回はじいて、"that-uh bag"のように母音まで付け足さないようにしましょう。余計な母音で音節が一つ増えると、日本語の影響が強く出た発音に聞こえます。

舌先ではじく /t/

アメリカ英語

アメリカ英語では、母音に挟まれた /t/ が舌先で軽くはじく音になり、/d/ のように聞こえます。

waterwaɾer
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • waɾer/ˈwɑː.ɾɚ/一語ずつwater実際の発音waɾer
  • geɾit/ˈɡe.ɾɪt/一語ずつget it実際の発音geɾit
  • a loɾof/ə ˈlɑː.ɾəv/一語ずつa lot of実際の発音a loɾof

なぜこうなるのか

母音の間で舌を完全に止めると時間がかかるため、舌先が上の歯茎に軽く触れるだけになります。"Water"が"wadder"のように聞こえるのはこのためです。

よくある間違い

前後に母音があり、後ろの母音に強勢がないことが条件です。"Water"ではこの変化が起こりますが、"attack"では /t/ の後ろに強勢があるため起こりません。

シュワとリズム

アクセントのない母音が弱い「ア(あいまい母音・シュワー)」に変わることで、英語特有のリズムが生まれます。

強勢のない音節のシュワ

単語の中で強勢のない母音は、つづりにかかわらずシュワに弱まる傾向があります。

bananabənanə
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • bənanə/bəˈnɑː.nə/一語ずつbanana実際の発音bənanə
  • kəmpjuːtə/kəmˈpjuː.tə/一語ずつcomputer実際の発音kəmpjuːtə
  • phəto / phətogrəphər/ˈfəʊ.tə.ɡrɑːf, fəˈtɒ.ɡrə.fə/一語ずつphotograph, photographer実際の発音phəto / phətogrəphər

なぜこうなるのか

英語は強勢を軸にリズムを作る言語です。強勢のある音節には時間をかけ、母音をはっきり出し、それ以外は短くまとめます。つづりに残る昔の母音が、今の発音と一致するとは限りません。

よくある間違い

つづりだけを見て母音を読まないようにしましょう。"Photograph"と"photographer"はつづりが共通していても、強勢の位置が動くため、母音の響きが大きく変わります。

文全体のリズム

ここまでのルールに共通するのは、意味の中心となる語に拍を置き、その間の語を残りの時間に収めることです。

I would like a cup of teaI'd like ə cup əv tea
動画レッスン・例文3個・音が変化する理由

例

  • I'd like ə cup əv tea/aɪd laɪk ə kʌp əv tiː/一語ずつI would like a cup of tea実際の発音I'd like ə cup əv tea
  • she's ət ðə door/ʃiːz ət ðə dɔː/一語ずつshe is at the door実際の発音she's ət ðə door
  • what də you think əbout‿it/ˈwɒ.də juː θɪŋk əˈbaʊ.tɪt/一語ずつwhat do you think about it実際の発音what də you think əbout‿it

なぜこうなるのか

英語では、強勢のある音節の間隔をおおむね一定に保ちます。間に強勢のない語が増えても、文全体を長くするのではなく、その語を短く言って収めます。

よくある間違い

すべての単語を同じ強さ、同じ長さで言わないようにしましょう。ここまでの音の変化の多くは、このリズムから生まれます。まずリズムをつかむと、一つずつ練習しなくてもほかの変化が自然についてきます。

アプリで練習

聴き比べて、シャドーイング

Accentyでは、すべての例文で「1語ずつ丁寧な発音」と「自然なスピードの発音」を聴き比べて違いを体感できます。自然な発音をシャドーイングして自分の声を録音・保存しましょう。まずは発音記号一覧表で基本の音から始めるのもおすすめです。

全ルールを音声付きで
全ルールを音声付きで
発音マップ
発音マップ
1日わずか数分から
1日わずか数分から

よくある質問

英語の音声変化(コネクテッドスピーチ・リンキング)とは何ですか?

音声変化(コネクテッドスピーチ)とは、自然なスピードで英語を話すときに単語同士の間で起こる音の変化のことです。音がつながったり(リンキング)、別の音に変わったり(同化)、消えたり(脱落)、短い単語が弱く発音されたり(弱形)します。"want to" が "wanna" に聞こえたり、"next day" の t が聞こえなくなったりするのはこのためです。

リンキングを使わないと英語は通じませんか?

使わなくても意味は通じますが、単語を1つずつ区切ったカタコトのような響きになります。また、音声変化のパターンを知らないと、ネイティブの速い英語を聞き取るのが難しくなります。まずは「子音+母音のリンキング」と「弱形」を意識するだけでも大きく変わります。

アメリカ英語とイギリス英語でリンキングのルールは同じですか?

ほとんど同じですが、一部違いがあります。「リンキングの /r/」や「貫入の /r/」は、母音の後の r を発音しないイギリス英語特有の特徴です。一方、"water" や "get it" の t がラ行やダ行のように軽くなる「フラップの t(弾音化)」はアメリカ英語の特徴です。このページにあるそれ以外のルールは両方に共通しています。

英語の「弱形(ウィークフォーム)」とは何ですか?

and, to, of, the, can, was, for といった文法的な機能語が、文中で強調されないときに弱く短く発音される形のことです。たとえば "Fish and chips" は "fish ən chips" のように発音されます。すべての単語を常に強い形(強形)で発音すると、不自然で硬い英語に聞こえてしまいます。

単語のぶつ切りを卒業して、自然な英語のリズムへ

Download on the App StoreGet it on Google Play